最近、日本の宝石鑑定機関の業界で、ある会社が故意にダイヤモンドのカラーの鑑定を甘くしていたとして大騒ぎになり、結果、その会社は日本国内の宝石鑑定機関の組合から脱退しました。
テレビでも放送されましたのでご存知の方もおられると思います。
確かに故意に等級を上げてたとしたら問題ですが、しかし、クラリティー(キズ・内包物)、カット等も含めて、そもそもダイヤモンドのグレード(等級)鑑定というものはそれほど正確なものではありません。
ダイヤモンドのカラーはアルファベットのABCを取ったD~Zまでであらわされ、Dは完全無色・蒸留水の色で、Zに近づくほど黄色くなってゆきます。
日本語表記としては
DEF 無色
GHIJ ほぼ無色
KLM 非常に薄い黄色
N~Z 薄い黄色
Z未満 ファンシー・イエロー
の、ようになります。
ただし、
同じFカラーでも、ギリギリでEから落とされたFと、ギリギリでGから上げられたFではほとんどワンランクの違いがあり、実際に見た場合も「なんでこれが同じFなんだ?」というぐらいの差があります。
そして、そのぐらい差があっても同じカラーですから同じ価格です。
しかも、たとえばFとGの当落線上すれすれのカラーの場合、鑑定する人のその日のコンディションによってFになったりGになったりする可能性があります。
クラリティーについても同じことが言えます。
そんなわけで…
いろいろともめていますが、もともと鑑定書というものは、あくまでも目安であって鵜呑みにするものではありません。
むしろ、ダイヤモンドを購入される場合は、同じランクの、カラー、クラリティー、カットのダイヤモンドがあったとして、その中で、どれが一番綺麗な石かを説明出来る店員のいるお店を選ばれるのが賢明だと思います。
【もじずり】(通称 ねじばな)
小指の先ほどの小さな花ですが、蘭の一種です。
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