Carat(カラット)というのは宝石の重さを量る単位で、1カラットは0.2gになります。

まだ、メートル法などがなかった時代、物の重さを量るのに植物の実を使ったり、長さを計るのに人の歩幅を使ったりしていた頃に、地中海沿岸では、重量の軽い宝石の重さを量るのに「イナゴ豆(キャロブ)」と言う豆を使っていました。

ギリシャ語でキャラティオンと呼ばれる「イナゴ豆(carob)」は、重さがほぼ 0.2gとそろっていましたので、宝石類の重さを量るのに丁度良く、いつ頃からか、宝石の重さを量る単位は「キャラティオン」「キャロブ」を語源とする「カラット = 0.2g」に統一されていました。

ちなみに、電子カラット量りが普及する以前、昭和50年代前半頃までは、宝石の重さを量る時には、片手でぶら下げて使う西ドイツ製の純銀製の小さな天秤のカラット量りを使っていました。
受け皿の直径は一円玉ぐらいで、下は百分の一カラットから上は10カラットまで小さな分銅がたくさん付いていましたが、小さ過ぎて指では扱えず、ピンセットを使っていました。
ピカピカで可愛くて、私も、自分の純銀製の天秤を宝物のように大切にしていました。
下の写真はお店に置いてあるものですが、実は、今でも自分が使っていたものは内緒で家に大切に保管してあります。(^o^)v

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宝石用の純銀製カラット天秤(西ドイツ製)。
新品の時は文字通り銀色に輝いていましたが、古いために変色しています。




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