宝石には貴石と半貴石があります。
品質の良い物という条件付きですが、貴石というのは五大宝石(ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド、アレキサンドライト)などに代表される、希少価値があって、硬度が7以上で、比較的に価格も高いもの。
半貴石というのは、アメジスト、ラピスラズリ、トルコ石などの、希少価値がそれほどでもなく、硬度も低くて、価格もあまり高くないもの、というのが一般的な分類のようです。
しかし、貴石でも、エメラルドやオパールは簡単に欠けたり割れたりしますし、半貴石でも、ブラック・ダイヤモンドにそっくりで、ブラック・ダイヤモンドの指輪などにこっそり混ぜて売られているブラック・モアッサナイトという黒い石は硬度が9.25もあります。
また、半貴石のトルマリンの仲間でも、パライバ・トルマリンはその美しさと希少価値から貴石として扱われています。
それでは厳密に貴石と半貴石の違いは何か?と言うと、宝石業界でも意見はバラバラのようです。
ちなみに私自身は、これも少し大ざっぱですが
宝石(原石)自体が、研磨(カット)代金よりも高いものは貴石。
宝石(原石)自体が、研磨(カット)代金よりも安いものは半貴石。
というふうに区別しています。
実際に半貴石の中には、たとえば、石一個の値段が4000円だとすると、研磨代金が3000円で石は1000円とか、研磨代金と諸経費のみで石自体は0円とかという例もあります。
そんな訳で
最終的には
貴石か半貴石かにかかわらず、自分の目で見て美しいと思えればそれが一番だと思いますが…。
Pt900 アクアマリン ダイヤモンド リング
アクアマリン 11.82ct ダイヤモンド 0.23ct
¥455,000,-
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いつの頃からか、ほとんどの宝石、貴石や半貴石、あるいはそれ以下の石に、色々な意味を持たせたパワー・ストーンというのが流行しています。
持っている石によって、恋が成就したり、目の疲れにきくなど、病気が治ったり、いろいろな願いが叶い、あるいは悪い運命を良い運命に変えられるということです。
最近では生年月日を聞いて、その日が何曜日だったかを調べ、その曜日によって、持つ石が決まるというバースデイ・ストーンまであるそうです。
それぞれの石には、それぞれに秘められた力(パワー)があり、持ち主に影響を及ぼす、というのは、とても神秘的で楽しい話ですが…。
しかし、私達が生きている、この広大な宇宙の中にあって
私達自身もまた一個の小宇宙であり
私達の身体には微量元素も含めて、ほとんどすべての物質を包含しています。
石(パワー・ストーン)にいろいろな力(パワー)があると言うのなら
私達自身の心と身体にこそ
この宇宙のすべての力(パワー)がそなわっているはずです。
パワー・ストーンなど無意味だと思うのですが…。
K18WG ムーンストーン・ダイヤモンド・ペンダント
ムーンストーン 10.05ct ダイヤモンド 0.08ct
¥50,000,-
古代のインドでは、ムーンストーンの裸石を革の袋に入れて首からさげておき、満月の夜に袋から出して口に含み、運命を占ったそうです。
昔読んだ宝石学の本に載っていました。
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