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■ 宝石が水に濡れると
ダイヤモンドやルビーなど、透明度の高い宝石類は水に濡れると輝きが落ちて光らなくなります。
例えば、ダイヤモンドの指輪を買われたとして…
透明度の高いVVSクラスやVSクラス、無色透明のDカラーや、
それにつぐEカラーやFカラーなどの高品質の石を買っても、その指輪をはめたまま手を洗うなどして2~3回水に漬ければ、
ダイヤモンドの輝きはにごった不透明な最低クラスの品質のものと変わらなくなります。
理由は、ダイヤモンドの裏側に付いた水滴が乾いて白濁(ハクダク)するからで、
例えば、ガラスのコップを洗ったあとで水滴を拭き取らずに放っておくと、乾いた水滴のあとが白くにごるのと同じです。
宝石の裏側に付いた水滴が乾いてはにごり乾いてはにごりを繰り返して、まったく光らなくなります。
置き忘れたりする危険もありますので、出先で手を洗う時などは指輪をはずすのは無理な場合もありますが
、宝石の透明度を保つという点でも、指輪やペンダントなどの枠を長持ちさせるという点でも、
お家の中では「必ずここ」と、言うような置き場所を決めて、はずす習慣をつけられた方が良いと思います。
ただし、使わなくても、宝石箱に入れて置いているだけでも、少しずつ汚れていきます。
ですので貴金属宝石類はいつでもクリーニングさせていただきますので、お気軽にご来店下さい。
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■ 金製品のK18と18Kはどう違うのか?
金製品の純度を示すアルファベットのKは24分率(karat カラット)の略でKまたはKtであらわします。
刻印にはK18、K14などのKが前に来るものと、18K、14KなどのKがうしろに来るものとがあります。
純度は、K24が純金ですので、K18なら24分の18で、百分率(% パーセント)では75%が純金で、
25%が硬度を上げるためなどのその他の金属ということになります。
同じようにK14は24分の14で58.5%(正確には58.33%ですが)が純金で41.5%がその他の金属です。
それでは、K18と18Kはどう違うのかと言いますと
K18などのKが前に来る刻印は日本国内で製造された製品に使われることが多く、1
8KなどのKがうしろに来る刻印は日本以外のアジア各国などで製造された製品に使われることが多いようです。
これらのKがうしろに来る刻印は通称〔あとK〕と呼ばれ、品質検査では18Kなら9K、
つまり刻印の半分の37.5%ぐらいの純金しか入っていないことがあります。
すべての製品がそうではありませんが〔あとK〕には注意しましょう。
ちなみに欧米ではK18は750、K14は585と千分率(‰ パーミル)で刻印されることが多いです。
K18ピンクゴールド ダイヤモンド ペンダント ネックレス
ダイヤモンド 0.45ct
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■ キャッツアイ
キャッツアイと言うのは表面に猫の目のような縦一条の光の帯があらわれる宝石全般のことで、通常はクリソベリルという宝石のキャッツアイ「クリソベリル・キャッツアイ」をさします。
「クリソベリル・キャッツアイ」は硬度が8.5とルビー、サファイアについで高く、繊細な見た目の割りに丈夫で使いやすい宝石です。
一般に、ハニー・カラーと呼ばれる蜂蜜色か、アップル・グリーンと呼ばれる緑色で、光の帯が強く明るくはっきりしているものほど高価で、どちらの色も、色のうすいものや、ムラがあるもの、光の筋が細いものや弱いもの、ぼやけたものは価値がさがります。
キャッツアイが猫の目のように光る原因は、石の内部に平行して並んでいる無数の針状のインクルージョン(内包物)に光が当たって、その光がインクルージョンの中を通って、丸くカットされた石の上部に集まることによります。
また、この光の帯が出る効果をシャトーヤンシー(chatoyancy)・変彩効果と言いますが、フランス語で「きらびやかな輝き」と言う意味のシャトワヤンス(chatoyance)から来ていると言うのが定説です。このほかに、フランス語で猫を表すシャット(chat)から来ているとする説もありますが…。
珍しいところでは
クリソベリルの仲間で、白熱灯の下と蛍光灯の下で色が変わるアレキサンドライトと言う宝石がありますが、ごく稀に両方の特性を持つ「アレキサンドライト・キャッツアイ」と呼ばれる石があり、非常に高価です。
ちなみに、キャッツアイ効果の出る宝石はクリソベリルだけではなく、トルマリンやエメラルド、ヒスイ、各種のクォーツ(タイガーアイなど)そのほかにもたくさんあります。
キャッツアイ 5.51ct ダイヤモンド 1.50ct
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